みかんが教えてくれたこと

みかん農家に嫁いだ友達が


みかんの収穫時期ということで


本来ならば、義父、義母、ご主人がやるところを


退院したばかりのおじいさんと


腰が曲がってあちこち不自由なおばあさんでは


なかなか収穫も思うようにいかないということで


彼女も手伝うはめになり、あまりに大変そうなので


みかん狩りのお手伝いに。



実家の畑での甘夏狩りは毎年やるけど


こんなにたくさんのミカンは初めて・・


とりあえず見栄えもいいＡ品はかごに入れて


Ｂ品（キズ）は分けておき


さらに売り物にならないようなものはその場で廃棄！


今年降ったひょうの影響で、傷つけられたみかんも多く


泣く泣く廃棄せざるを得ない農家さんも多いとのこと。



12月とは思えないぽかぽか陽気で


たわわになっているみかんを一つずつ


枝から切っていく作業は意外と好き！


形のいい子、器量よしの子、ぶさいくな子、小さな子


人間と同じで個性いろいろ楽しいな～と思いつつ


キズついた子を手に取ると、どうしてもポイとは捨てられない。



きっと毎年、当たり前のようにＢ品は捨てられ


踏みつぶされ、見向きもされなくなり


最後は肥料となり、生き物達のえさとなるわけで


自然の摂理でそれはしょうがないことだろうけれど


私は何故か、このＢ品の子達が気になって仕方ない。


１級品のピカピカを眺めるより、２級品の中での


輝きを探すのがどうやら好きみたい。



私は間違いなく、このキズついた子達を食べる


そこだけ除けばみんなおんなじだから。。。



光輝く人もあれば、陰で支える人もいる。


自分が悪くなくても勝手に傷ついてしまって


心にキズを抱えている人もいる。


大丈夫！
中は光り輝いているからって


つい言ってあげたくなる。



みんな誰かのために生きている


誰かのために生かされている


みかんが教えてくれたこと。。。
　　

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